江戸六阿弥陀(下)

2023年8月14日

六阿弥陀マップ(2)西ヶ原をあとにして田端方面に進む。
大正から昭和初期、田端周辺には芥川龍之介や室生犀星らが移り住むようになり、文士村を形成した。
田端駅北口には田端文士村記念館があり、周辺の散策路の案内を入手できる。
時間が許せば、与楽寺だけでなく、周辺を散策するのも面白い。
第4番:宝珠山与楽寺第4番:宝珠山与楽寺
本尊の地蔵菩薩が盗賊を追い出したという賊除け地蔵の伝説が伝わる。
与楽寺(阿弥陀堂)与楽寺(阿弥陀堂)
白龍山寿命院東覚寺「赤紙仁王」白龍山寿命院東覚寺
六阿弥陀ではないが、与楽寺から近いので立ち寄った。
不動堂前にある一対の仁王像は、「赤紙仁王」と呼ばれている。病のある場所と同じ部位に赤紙を貼って祈願すると病気が治るといわれている。
室町時代中期、延徳三年(1491)に真言宗御室派の僧、源雅和尚が不動明王を勧請して本尊とし、神田寺町筋違の地(現在の万世橋付近)に建立したのが、始まりと言われている。
慶長年間(1596~1615)の初期に武州豊嶋郡田畑村(現在地)に移った。
第5番:常楽院第5番:常楽院(別院)
もともとは上野広小路にあったが、関東大震災と太平洋戦争の戦火により消失し、調布市西つつじケ丘に移転した。
その西つつじヶ丘にある常楽院は、江戸時代後期まで深大寺の末寺の1つ、蓮蔵寺があった場所である(後に廃寺)。
上野池之端の東天紅の裏手に別院がある。
六阿弥陀マップ(3)常楽院別院をあとにして蔵前橋通りへと向かう。
蔵前橋通りに出たらあとはひたすら真っ直ぐ東に進み常光寺へと向かう。
蔵前橋からの眺め(東京スカイツリーが近い)

蔵前橋を渡ると墨田区。東京スカイツリーが近い。
報恩寺

報恩寺
いちょう並木の参道の向こうに東京スカイツリーが見える。
報恩寺の開山は本住院日住上人、開基は太田道灌である。江戸城築城にあたり城内鎮護の祈願所として建立されたのが始まりである。
亀戸天神社

亀戸天神社
学問の神様として親しまれている。また、江戸時代より亀戸の藤と呼ばれた藤の名所でもある。
第6番:常光寺第6番:常光寺
お寺のホームページによれば、天平9年(737年)の建立で、開山は行基菩薩、開基は豊島の冠者となっている。その後、天文13年(1544年)に曹洞宗に改宗して現在に至る。常光寺七世圓月江寂和尚は、のちの永平寺四十二世圓月江寂禅師である。面白いことに、その墨跡には曹洞宗の禅師としては珍しく「南無阿弥陀仏」と書かれたものが多いという。
六阿弥陀道道標

六阿弥陀道道標
「自是(これより)右六阿弥陀道(みち)」の印刻がある。
常楽院(京王線つつじヶ丘駅から)

常楽院は京王線つつじヶ丘駅の南西、歩いてすぐの所にある。 周辺は武蔵野の雑木林や畑が残る住宅地である。


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Posted by kondo