東武東上線の東松山駅から吉見百穴、吉見観音(安楽寺)、八丁湖、黒岩横穴墓群を歩く。 吉見百穴の少し先に「ふるさと歩道」の道標が立っている。ふるさと歩道は整備された小径で、丘陵や里山の景色を眺めながら見どころを巡ることができる。 11月下旬、八丁湖は湖面に映える紅葉が殊のほか美しい。 黒岩横穴墓群は、吉見百穴よりも巨大で、自然に近い形で保存されているのに知名度が低いところが不可思議だ。 |
東武東上線の東松山駅を降り、駅前の通りを東の方向に進む。市野川を渡ると、そこは吉見町(埼玉県比企郡)である。
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市野川を渡ってすぐの所に松山城址がある。城址の崖にあるのが岩室観音、近在の寺龍性院の境外仏堂である。岩室観音の始まりは弘仁年中(810~824)と言われているが、現在のお堂は寛文年間(1661~1673)に建てられたもの。お堂には、四国88カ所霊場のご本尊を模して、88体の石仏が祀られている。 |
吉見百穴 |
八坂神社 ふるさと歩道と埼玉県道271号線(今泉東松山線)が交差するところにある。
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ふるさと歩道
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里山で見つけた神社 周辺を含め手入れが行き届いていて厳かな雰囲気がある
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岩殿山安楽寺は板東11番札所で古くから吉見観音の名で親しまれてきた。「吉見観音縁起」によると今から約1200年前、聖武天皇の勅命を受けた行基菩薩がこの地を霊地とし、観世音菩薩の像を彫って岩崖に納めたことが始まりである。 |
安楽寺の三重塔
現存する三重塔は寛永年間に建築されたもので、本堂・三重塔・仁王門・大仏等の中では最も古い。
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安楽寺の紅葉
11月下旬、境内の紅葉は今が盛りであった。
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八丁湖は紅葉が美しい 湖を周回する遊歩道は1周2Km弱。 |
八丁湖公園の紅葉 |
黒岩横穴墓群は明治10年に発掘された。 横穴墓群は、百穴谷、首切り谷、地獄谷、茶臼谷、神代谷の5カ所に分布しており、この一帯の斜面には未発掘の横穴が多数埋没している。その数は5百基以上と推定されている。(現地案内版より) 吉見百穴よりも遥かに広大で、まださほど人の手が入っていない状態で保存されている。
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八丁湖を後に帰路に着く 足を延ばせばポンポン山方面にも行けるが、現地は交通手段が少ない(巡回バスがあるようだが本数は非常に少ない)ので、帰路を含めた時間と体力を考慮する必要があります。 |
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