SEO対策

2023年7月12日

SEO対策については、書籍をはじめ、Web上にも多くの情報が出ている。
GoogleやYahoo!などで検索する時の検索キーワードに対して、自社あるいは自身のホームページやブログを、如何にして検索結果の上位に表示させるか、その方法やテクニックのことである。
もっとも、最近はSEO対策に力を入れるよりは、リスティング広告を利用する方が効率が良いようである。

SEO対策にしろ、リスティング広告にしろ、その効果は「そのWebサイトが、商品やサービスに少なからず関心を持つ人の目に留まる確率が上がる」という範囲に限定される。
マーケティングでは、AIDMAとかAIDA、あるいはAISASという言葉(理論)が使われるが、SEOの目的はAIDAの最初のA(ATTENTION)の部分に相当することは認識しておくべきである。(AISASの場合は、S:検索、までということになる)
自社のサイトが検索結果の上位に表示されたとしても、サイトを訪れた人に、満足する情報や、商品を提供できなければ、検索した人はすぐにそのサイトを離れてしまう。従って、サイトを通じて商品やサービスを提供する場合は、サイトを訪れた人の興味を引く情報や関心のある情報が掲載されていなければならない。

最近は、商品の比較サイトが多数あるので、自社が提供しようとしている商品・サービスが、価格志向なのか、品質や機能で差別化を図るのか、商品戦略を明確にして、自社のサイト上でその強み(利用者から見た魅力)をアピールすることが重要である。
買回り品などの高額商品や専門サービスの場合、サイトを訪れた人が即座に商品を購入するとは考え難いので、情報はアピールしたい点を中心に最小限にして、自社への問合せに誘導するといった戦術面も考えていく必要がある。認知から購買行動を起こすまでのマーケティング全体の流れを考えると、SEO対策だと言って、ホームページに無理やりキーワードを沢山詰め込むのは、本末転倒になりかねない(サイトを訪れた人が違和感や不信感を感じる)。

従って、SEOについては必要最低限の施策に留め、サイト内の情報の充実と鮮度の確保に務める、という方針でも良いと考える。

一般にSEO対策であげられている主要な項目を以下に記載する。
記載している項目は無償で出来る範囲を記しいる。お金を掛けてでも検索順位を上げたい場合は、”Yohoo!ビジネスエクスプレス”など、有料のディレクトリ登録サービスを利用するなどの方法があるが、この場合はリスティング広告など他の販促手段との費用対効果を比較検討する必要がある。
なお、以下の説明文中のHTMLタグは、実際のWebサイトでHTMLソースを表示して確認してみて下さい。HTMLのソースコードは、(IEの場合)Webサイトを表示させた上でマウスを右クリックし、「ページのソースを表示」を選択することで表示させることができます。

①タイトルタグ <title>には、そのページの表題を、キーワードを含めた形で簡潔に記述する

②キーワード <meta name="keywords" >に、そのページのキーワードを記述する。
さらにそのページの本文中にもキーワードを含める。
キーワードには、ビッグキーワードとスモールキーワードがある。
小規模企業の場合は、地域名や商品の特徴を含めたスモールキーワードにした方が、検索結果の上位表示を達成させ易い。
例えば、「三鷹の手焼きせんべい」のように。

③統計情報を分析してキーワードをチューニングする。
自社のホームページの統計情報(Google Analyticsや、Urchin等の統計解析ソフトによる統計情報)から、利用者がどのようなキーワードでホームページを訪れたのかを調べる。この結果をもとにキーワードを適宜チューニングする。

④外部からの被リンクを増やす
これは自社のサイト/ページに対する他所(外部)からのリンクを増やすということである。
例えば、自社が所属する業界団体のページに、自社のホームページへのリンクを掲載してもらう、というような方法がある。

⑤サイトの構成を構造化し、内部リンクを充実させる。
利用者の視点で、「どの情報がサイト内のどこにあるのか」探し易くするために、サイトの構成は階層構造とし、適宜内部リンクを張る。

⑥コンテンツの更新や新規追加の頻度
ホームページの更新、新規ページの追加を適宜(最低でも月1回)は行う。
古い記事よりも新しい記事の方が、検索結果の上位に表示される傾向があるようだ。
古い記事は、扱うテーマによっては、技術の進歩や法制度の改正、競合環境の変化などで陳腐化する場合がある。
商品やサービスが限定されている場合でも、FAQや利用者の声、事例などを追加していくことで、ページの追加や更新を図る。

⑦facebookページなどの活用
SEO対策ではないが、最近はソーシャルメディアを利用したマーケティングが盛んなので、facebookページを立ち上げる、等の方法を併せて検討する。facebookページは、主に企業のキャンペーンや、ファンに対する情報提供などに使われており、無料で作成できる。但し、こちらも継続して新しい情報を発信していく必要がある。

( 2013.12追記)
Googleが新検索ロジック「ハミングバード(Hummingbird)」を導入したことが報道された。
ハミングバードについては、Webを検索すれば色々な情報が出ているが、簡単に言うと、従来よりもコンテンツの内容を重視して検索結果の順序付けが行われるようになった。また、検索方法も従来のキーワード検索から、会話型の検索にも対応できるようになった。
この変更により、キーワードを羅列した意味のない文章や、コンテンツの内容と関連しない無意味なリンクなどは、検索順位を落とす要因になる。
利用者にとって価値のあるコンテンツやリンクが、より正しく評価されるようになったということである。
従ってSEO対策としては、前にも記したとおり、サイト内の情報の充実(特に利用者目線で価値のある情報を提供すること)と、情報の鮮度の確保に務めることが、ますます重要になってくる。


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Posted by kondo