武蔵野台~府中(府中崖線)

2023年7月25日

府中崖線マップ京王線武蔵野台駅から府中崖線(立川崖線)に沿って府中まで歩く。
京王線 武蔵野台駅京王線 武蔵野台駅
府中崖線は、多摩川(玉川)の浸食により形成されたと言われている。
府中崖線武蔵野台駅から南に少し歩くと府中崖線に行き当たる。
段丘の小路に沿ってケヤキが植えられている。
この小路は甲州古街道で、「ハケタ道」、「いききの道」、「筏道」などと呼ばれていたようだ。
この辺りの崖下には、かつてハケの湧水を利用したワサビ田が広がっていたという。
西武多摩川線とまむし坂西武多摩川線とまむし坂
崖線沿いの小路が西武多摩川線と交差するところ。
西武多摩川線に沿って下る坂道を「まむし坂」と呼ぶ。
昔この辺りは水田が広がり、マムシが出ることもあったという。
品川街道品川街道
崖線を離れ北方向、京王線多磨霊園駅の方に向かう。
京王線の踏切を渡ると品川街道がある。
「品川道」は、大國魂神社から品川・六郷付近まで続いた古道であり、品川街道はその名残であろう。
甲州街道常久一里塚跡品川街道を西に少し歩くと「常久一里塚跡」がある。
江戸初期に整備された甲州街道の、日本橋から7里のところに設けられた一里塚の跡と伝わる。
東郷寺

一里塚跡をあとにして、再び府中崖線の方に南下すると東郷時がある。
東郷寺は、東郷平八郎を開基とする比較的新しいお寺である。
東郷家の別荘、農園跡地に昭和14年に建立された。
この山門をモデルに映画「羅生門」のセットが作られたというが、まことに重厚感のある大きな建造物である。
東郷寺のしだれ桜はこちらを参照
かなしい坂

玉川上水を初めに掘削して導水した際、この坂の辺りで水が地中に浸透してしまった(このルートは無駄に終わった)。責任を問われて処刑された役人が、かなしいと言ったことがこの坂の由来である。

瀧神社

東郷寺の南側の小路を暫く歩くと、大国魂神社の末社である瀧(滝)神社がある。
立川段丘のハケから湧く水が流れていることから、「お滝」と呼ばれている。

瀧神社東京競馬場から近いこともあってか、競馬の騎手による奉納の色紙が多数貼られていた。大国魂神社の例大祭に際しては、神人、神馬がこの滝で身体を清めるということとも関係していると思われる。

東京競馬場崖線沿いの小路(いききの道)をさらに歩いて行くと東京競馬場(府中競馬場)がある。

鳩林荘鳩林荘
東京競馬場とは道路を挟んで向かい側、北側の段丘にある。
風情のある日本庭園のようだが一般公開はされていない。
ブリジストンの土地資産を管理する永坂産業の所有とある。
武蔵国府八幡宮

武蔵国府八幡宮武蔵国の総社である大国魂神社の所管。
国府に設けられた八幡宮で、聖武天皇時の創建と伝わる。

武蔵国府八幡宮の参道を横切る京王線

武蔵国府八幡宮の参道を横切る京王線。
参道の真ん中に踏切があるというのは珍しい風景だと思われる(・・・が、Webで検索すると全国に幾つかあるようだ)。
京王競馬場線は、東府中駅と府中競馬正門前駅を結ぶ路線である。

大国魂神社大国魂神社

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